京都市内の主要駅周辺に週末繰り出した人の数が、5月は前月の傾向から一転し、増加していることが同市のIT企業のデータ分析で14日までに分かった。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ緊急事態宣言が全国で延長されて初めて迎えた土・日曜の9、10日は、「京都駅」や「四条烏丸」などで人出が前週より2割増えた。京都府などを除く39県で宣言が解除された今週16、17日は、さらに人出が増える可能性がある。

 ITベンチャーのアドインテ(下京区)が、各地点ごとにスマートフォンの衛星利用測位システム(GPS)信号付き情報を観測。3月21、22日から5月9、10日まで8週間の毎土・日曜の人出を推測した。
 分析によると、9、10日の京都駅の人出は1週前(2、3日)比で26%増。四条烏丸は21%増えた。大型商業施設が集積する「四条河原町」は9%、「西院」も8%それぞれ伸びた。一方、観光地の「清水寺」は18%減、「伏見稲荷大社」は19%減少した。
 同社の調査では、4月は新型コロナの感染拡大で各所の人出が毎週減少を続けたが、5月に入り増加に転じた傾向が鮮明だ。大型連休中だった第1週の2、3日は、市内の全調査地点の平均で人出が1週前から5割増えた。長引く在宅生活や好天なども作用し、外出する人が増えたことがうかがえる。
 京都府の西脇隆俊知事は14日、人出の増加傾向に対し「若干緩みが出ているのではと心配はしている。引き続き情報発信に努める」と述べた。