レース後、ワコールの永山忠幸監督に迎えられ笑顔を見せる福士(東京・明治神宮外苑)

レース後、ワコールの永山忠幸監督に迎えられ笑顔を見せる福士(東京・明治神宮外苑)

 2020年東京五輪の日本代表選考レース「マラソングランドチャンピオンシップ」(MGC)は15日、東京・明治神宮外苑発着で行われ、男子は中村匠吾(富士通)が2時間11分28秒で優勝、服部勇馬(トヨタ自動車)が2位となって代表に決まった。上門大祐(大塚製薬、北稜高-京産大出)は11位だった。

 10人で争われた女子は、15キロ過ぎで飛び出した前田穂南(天満屋)が後続との差を広げて優勝。鈴木亜由子(日本郵政グループ)が2位に入り、五輪代表を決めた。3位は小原怜(天満屋)だった。

京都市に本社を置くワコールの3選手も力走した。上位入賞を逃し五輪出場が決まる2位以上は逃したものの、沿道の声援を浴びて健闘した。

 出場チーム最多となる3人を送り込んだワコール勢。序盤は先頭集団でレースを引っ張ったが、後半は少しずつ順位を下げた。5大会連続五輪出場を狙った福士加代子(37)は笑顔でフィニッシュ。7位の結果に「だめだった。残念だった」とさばさばした表情。「これから練習するしかないね」と、残る3枚目の五輪切符に向け意欲を見せた。

 五輪本番とほぼ同じコースで、沿道には途切れることなく多くの観衆が詰めかけた。女子最年少として挑んだ一山麻緖(22)は「応援してくれる人たちがいたので最後まで頑張ろうと思った」と目を赤くして話していた。

 一発勝負に近い形式で実施されたMGCを京都陸協の伊東輝雄専務理事は「今までにない新たな試みだったが、各選手が自分の意志を貫く走りで面白いレースになった」と評価する。力走した選手には「みんなが同じ土俵で競った結果なので(選考については)すっきりしていると思う。若い選手は経験が次に生きると思う」とねぎらった。