発達障害の子どもへの散髪法を伝える絵本を出版した赤松さん(京都市伏見区)

発達障害の子どもへの散髪法を伝える絵本を出版した赤松さん(京都市伏見区)

 	絵本では、障害に対する偏見をなくしたり、気持ちによりそう大切さを伝えている

絵本では、障害に対する偏見をなくしたり、気持ちによりそう大切さを伝えている

 発達障害などで散髪が苦手な子どもに寄り添う活動を行う京都市伏見区の美容師が、自身の経験を詰め込んだ絵本「ピースマンのまほうのハサミ」を出版した。相手を不安にさせないよう散髪する具体的な手法と共に、障害がある子どもへの理解を深める大切さを、美容師の女性の成長を通して描く。「現役の美容師や目指す若者にも読んでほしい」と話している。

 NPO法人「そらいろプロジェクト京都」の赤松隆滋理事長(45)。過敏症や多動など発達障害の影響で、はさみやバリカンを嫌がる子が散髪しやすい環境を整える「スマイルカット」を広める活動を2010年から続けている。

 絵本は赤松さんの原作を友人のイラストレーター多田文彦さん(45)が作画した。母親に憧れて美容師になった女性が、散髪を怖がる少年と向き合い、成長していくストーリー。どうしたら混乱させずに散髪できるかと悩む女性の夢に、ヒーロー「ピースマン」が現れ、「へんてこメガネをはずそう」と、偏見を持たずに接するよう助言する。

 赤松さん自身も過敏症の児童にバリカンを使ってパニックにさせた経験から、発達障害について学び始めた。不安を取り除くため、散髪の流れと今何をしているかを示す絵カードや、はさみの種類を伝えるイラストなどを作成。これらのアイテムも絵本に登場する。

 赤松さんは「散髪ができるようになったことで、他の生活にもいい影響が出たと言われることも多い。美容師だからこそできる支援の方法を知ってほしい」と話している。

 電気書院。1320円。大垣書店イオンモール京都店(南区)などで販売している。