デニムマスクを考案した呉服店店主宮川徳三郎さん(左)と帽子職人池上勝彦さん=京都市西京区

デニムマスクを考案した呉服店店主宮川徳三郎さん(左)と帽子職人池上勝彦さん=京都市西京区

 京都市西京区の呉服店「宮川徳三郎商店」と帽子メーカー「ダイトク」が共同でデニムマスクを開発した。国産デニムを使い、職人が1枚ずつ丁寧に作る。ジーンズと同様に使い込むほど色が変化して味が出るのが特長だ。

 新型コロナウイルスの感染拡大で手作りマスクが広まっていることから、呉服店の店主宮川徳三郎さん(48)が、「昔の物を大切に扱う呉服屋として、長く使える上に着ける楽しみを感じられるマスクを世に出したい」と考えた。元々男性向けにデニム地の着物を販売していたこともあり、デニムマスクを考案した。
 生産は、親交のあった地元の帽子職人、ダイトクの池上勝彦さん(45)に依頼した。池上さんは「自分たちの技術が少しでも役に立てば」と快諾した。手間がかかる厚手のデニム生地は、一般用よりも動力のある工業用ミシンで縫製した。
 こだわったのは耳にかける部分。ゴムではなくデニムで統一した。顔の大きさに合わせて調節できるように穴を4カ所あけている。留め具には小さい擬宝珠(ぎぼし)を使用した。
 宮川さんは「使い込むほど個性が出てくる。感染予防だけでなく、どんな服と合わせるかファッションとしての楽しみも感じてほしい」と話している。