竹の一斉開花と枯死や竹文化への影響などについて報告が行われたフォーラム(京都市左京区・みやこめっせ)

竹の一斉開花と枯死や竹文化への影響などについて報告が行われたフォーラム(京都市左京区・みやこめっせ)

 「世界竹の日2019フォーラム」が16日、京都市左京区のみやこめっせで開かれ、研究者らが竹・ササの花が何十年という周期で咲いた後、一斉に枯死することや、竹文化への影響について講演した。枯死後の竹林の再生が焼き畑や鹿の食害で妨げられている状況などの報告があり、竹文化の維持に向け長期的な視野で竹とつきあう重要を確認した。

 「世界竹の日」と定められている9月18日を前に、竹文化振興協会(左京区)が企画した。

 基調講演では同協会理事長で京都大大学院の柴田昌三教授が、開花周期を48年と特定したミャンマー西部などに自生する種類の竹について解説。現地で焼き畑により竹林が回復しなくなるデータを示し、焼き畑の時期を制限することで一斉枯死後も竹林が回復すると説明。「竹は植物で花が咲いて枯れるのは当たり前。竹資源は見直されており、咲くことを前提にしたつきあい方を考える必要がある」と指摘した。

 また、同大学院の貫名(ぬきな)涼助教は、祇園祭の厄除けちまきに使われるチマキザサが04~07年に開花し、一斉枯死したことを報告。鹿の食害や明るい広葉樹林の減少などで回復が大きく遅れていることや、高齢化と人口減による採取技術の喪失への危機感を訴えた。その上で「ササを使う文化は失われていない。50年後には再び開花、枯死するので今から備えることが重要」と呼び掛けた。