電柱に取り付けられた防犯カメラ。箱形の装置の下にカメラがあり、一定方向の映像を録画している(長岡京市開田1丁目)

電柱に取り付けられた防犯カメラ。箱形の装置の下にカメラがあり、一定方向の映像を録画している(長岡京市開田1丁目)

長岡京市役所内に設置されている防犯カメラの管理機器。カメラの異常を告知する。

長岡京市役所内に設置されている防犯カメラの管理機器。カメラの異常を告知する。

 京都府長岡京市は、市内の通学路上などに計212台の防犯カメラを設置し、運用をこのほど始めた。専用タグを持った子どもや高齢者の位置確認ができる見守り機能も備えた。自治体による大規模な防犯カメラの設置は、京都府内では長岡京市が初めてという。

 同市はこれまで、市内のJRと阪急の計3駅に4台ずつ計12台の防犯カメラを設置していた。今回、犯罪の抑制を目的に京都府警や地元住民の意見を基に、交差点周辺などの場所を選んで200台のカメラを新設し、各駅のカメラも更新した。事業費は約9500万円。

 新設した防犯カメラは24時間稼働し、約1週間分のカラー映像を保存する。カメラに何らかの異常がある場合は、市役所の管理システムで把握できる。記録された映像は、裁判官の令状や捜査機関からの照会や、特別に緊急と認められる場合に限って閲覧される。

 各カメラには、専用タグを持った人が近くを通ると認識する機能があり、タグを持った人の家族が携帯電話などで対象者の位置確認ができる。

 長岡京市によると、同様の防犯カメラシステムは、兵庫県の伊丹市や加古川市などで導入されているという。プライバシーの侵害などに対する懸念に対し、市防災・安全推進室は「個人の監視ではなく、あくまで防犯が目的であり、厳格に運用する」としている。