「麒麟がくる 京都大河ドラマ館」を宣伝するのぼり旗。亀岡市は行政や経済団体が一丸となって大河ドラマを誘致してきた(亀岡市追分町・JR亀岡駅)

「麒麟がくる 京都大河ドラマ館」を宣伝するのぼり旗。亀岡市は行政や経済団体が一丸となって大河ドラマを誘致してきた(亀岡市追分町・JR亀岡駅)

 NHK大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」の放送が、新型コロナウイルスの影響で一時休止されることになり、今後、ドラマの舞台となる京都府の丹波地域から「短縮だけはしないで」との声が上がっている。関係者は休止に理解を示す一方、主人公、明智光秀の後半生の山場「丹波攻め」を含む物語後半が省略されないか、先行きを注視している。

 今年の大河ドラマは全44話を予定。撮影済みは6月7日放送の21回までで、残りは23話だ。史実ではこの後、光秀は朝倉氏、足利氏、織田信長へと主君を代え、比叡山の焼き打ちや本能寺の変など見せ場も多い。
 2011年から大河ドラマ誘致に動いてきた丹波地域が舞台となるのは、亀岡市の余部城を拠点とする1575(天正3)年からの丹波攻めだ。市文化資料館によると、丹波攻めは未解明の部分が多かったが近年研究が進み、冷酷な城攻めの一方、商売の自由の権利を与え敵方の商人を引き抜いたり、築城に協力した農民に手厚く米を配ったりといった実像が徐々に判明してきている。
 ただの「謀反人」ではない新たな光秀像定着に期待する市光秀大河推進課は「休止はやむを得ないが、年をまたいででも予定通りの放送回数を確保してほしい」とNHKに求める構えだ。
 現在、「麒麟がくる」の視聴率は15~16%を推移、人気を維持している。光秀が城下町を整備した福知山市からも「ドラマは面白くなってきたところ。ぜひ最後までやりきって」(福知山光秀プロジェクト推進協議会)と声が上がる。
 同市は府内の自治体などでつくる「大河ドラマ『麒麟がくる』推進協議会」の事務局も担っており、市秘書広報課は「短縮などの方針が決まった場合は対応を検討したい」とする。
 NHK広報局は「まずは収録がいつ再開できるかが問題だが、現状では分からず、短縮や越年も分からないとしか言えない」としている。