現在、工事が中断している西舞鶴駅東口の駐輪場(舞鶴市伊佐津)

現在、工事が中断している西舞鶴駅東口の駐輪場(舞鶴市伊佐津)

 京都府舞鶴市は15日、市発注の西舞鶴駅東口駐輪場整備工事で市職員が建築確認申請をしないまま着工し、問題発覚後の撤去費用を穴埋めするために架空工事を発注していた、と発表した。不適切な行為に関わった土木課職員の次長と係長の50代男性を停職と減給の懲戒処分とし、2人は同日付で依願退職した。


 市によると、工事で係長は建築確認申請を怠ったまま、業者に着工を2月下旬に指示。未申請を知った次長は建設途中の駐輪場の屋根や柱を撤去するよう業者に依頼。撤去費119万円を穴埋めするため、虚偽書類を作成して河川土砂を撤去する架空の随意契約工事の発注を指示。市の予算を使い、4月下旬に現金を業者に支払ったという。一連の経過を不審に思った市幹部の聞き取りで架空発注が発覚。次長は「補償しなくてはならないとの思いが気持ちの大半を占め、安易に税金を悪用してしまった」と話しているという。
 撤去費と再建築にかかる281万円を次長ら5人が市に弁済。市は2人のほかに、関係や管理監督責任のある7人を戒告や文書訓告とした。市は着服はなかったとして刑事告訴しない方針。資料が残る2015年から5年間の市発注の工事について不正がなかったか、調べている。多々見良三市長は「市民の信頼を裏切り、心からおわびする。複数の職員が不適切な工事であることを知りながら発注を防げなかった。再発防止を徹底したい」としている。