ハルカインターナショナルが栽培したキヌガサタケ

ハルカインターナショナルが栽培したキヌガサタケ

 キノコ栽培を手掛ける「ハルカインターナショナル」(岐阜県郡上市)が、高級食材キヌガサタケの栽培技術を活用して京都で放置竹林の再生に取り組む。同社が栽培に必要な資材を提供し、竹林でキヌガサタケを栽培しながら管理する仕組み。同社は企業や竹林の所有者など協業の相手を募り事業化を目指す。

 キヌガサタケはスッポンタケ科のキノコで、レースに覆われたような見た目が特徴。夏に主に竹林で発生する。中華料理ではスープの具などに用いられる高級食材。同社は昨年に商用人工栽培に成功し、本格栽培に取り組んでいる。
 キヌガサタケは傷みやすいため、料亭やレストランなど近くに消費先が多い京都市やその近郊を事業場所に選んだ。
 同社は協業相手に種菌や竹チップなどからなる培地1トン程度を30万円で提供し、技術支援を行う。同社によると培地1トンは竹林100平方メートル程度から栽培でき、キヌガサタケ3000個ほどの収穫が見込めるという。国内では中国産の乾燥品以外の流通はほとんどなく、同社は昨年、1個1千円程度で販売した。
 培地を入れる竹林は春先までに整備する必要があり、収穫時期は6~9月。菌は越冬し翌年も発生することがあるという。
 野村克之社長は「多いときは一日に数百個発生することもあり、鑑賞や収穫を組み合わせて観光化もできる。取り組みを京都から全国に広げたい」としている。