可燃ごみの貯蔵庫。主に家庭ごみで、例年の倍の量がうず高く積み上げられている(大津市伊香立北在地町・市北部クリーンセンター)

可燃ごみの貯蔵庫。主に家庭ごみで、例年の倍の量がうず高く積み上げられている(大津市伊香立北在地町・市北部クリーンセンター)

 新型コロナウイルス感染拡大に伴う外出自粛要請を受け、長時間自宅で過ごす「巣ごもり」が広がった影響で滋賀県内自治体の家庭ごみの排出量が増大している。持て余した時間に大掃除をする人も多かったとみられ、粗大ごみも目立つ。緊急事態宣言解除後も感染拡大の第2、第3波への備えや「3密」を避ける新生活様式が一定定着しており、増加傾向はしばらく続きそうだ。

■営業短縮 飲食店は減

 鼻につくにおいが漂う可燃ごみを集めた巨大な貯蔵庫。主に家庭ごみが中心で約10メートルの高さまで積み上がる。大津市伊香立の北部クリーンセンターの担当者は「年間で最もごみが増える年末年始に匹敵する量。例年の倍にあたる」と苦笑する。
 大津市では4月(速報値)の可燃ごみが前年度比2・5%増の約7千トン。空き缶は同18・9%増、ペットボトルは同7%増、プラスチック容器が同15・3%増だった。食品を包む個別包装のビニールやスーパー、コンビニ、飲食店(テークアウト用)のプラ容器も多く混じる。廃棄物減量推進課は「ステイホーム効果の表れ。すぐには減らないのでは」と分析する。
 草津市も同じ状況だ。家庭ごみ回収を請け負う「大五産業」によると、4月の種類別の増加率(対前年度比)は焼却ごみ3・3%、空き缶6・8%、プラスチック8・6%、ペットボトル14・2%、段ボール18・4%。湖南地域以外でも彦根市や長浜市など湖東、湖北地域で同様の傾向がみられる。
 家具やベッド、マットレスといった粗大ごみの持ち込み量も4月は伸びた。大津市では前年度比21・2%と大幅増だった。処分には事前予約が必要で市民の申し込み電話が集中し、コールセンターが一時つながりにくくなった。
 栗東市でも自己搬入の月間件数が前年同期より約70件増加。破砕処理が追いつかず、保管する約100平方メートルのストックヤードは満杯状態が続く。また収集した古着は市内のリサイクル業者に引き渡しているが、輸出先の東南アジア諸国が都市封鎖で輸出できないため古着の処分の自粛も呼び掛けている。
 一方、営業時間短縮を求められた飲食店などの事業系のごみは減少した。大津市では前年度比9・3%減で、特に市中心部のごみを扱う環境美化センターでは20%減と顕著だった。草津市や守山市のほか観光地を持つ彦根市や長浜市も同様の傾向を示しており、ごみの量の変化は経済活動の動向や浮き沈みを浮き彫りにしている。