一つずつ袋に包装して販売されるパン(守山市水保町・BoulangerieBECK)

一つずつ袋に包装して販売されるパン(守山市水保町・BoulangerieBECK)

 新型コロナウイルスの感染拡大防止策として食品を個別包装して販売する事業者が滋賀県内でも増えている。飛沫(ひまつ)感染を懸念する客が多いためだ。個別包装に使うプラスチックやビニール素材の需要がますます高まりそうだ。
 焼きたてパンが売りの守山市水保町のパン屋「BoulangerieBECK」は先月中旬からパンを一つずつ透明のビニール袋に包んでいる。八木俊樹店長(40)は「個別包装だと冷ますまで待つため味や食感が落ちる」と悩んだが、客のニーズは大きいと決断した。業務負担がのしかかるものの、客の反応はまずまずという。常連客の女性(56)は「袋がある方が安心。コロナが収束し、焼きたてを味わえる日が早く来てほしい」と切望した。
 県内でスーパー3店舗を運営する生活協同組合「コープしが」(野洲市)でも同様の事情で先月中旬から、天ぷらや焼き鳥などの総菜をプラスチックパックに入れて販売。従来のバイキング形式は客が好きな分だけ取ったり、店内に匂いを漂わせて購買意欲を高めたりする利点があったが、店舗事業部の橋本克也統括補佐は「お客さまに安心して買い物してもらうことが最優先だ」と話し、当面はパック販売を継続する方針という。