悪天候や河川改修後の水流の変化により、休業が続いた宇治川の鵜飼(2019年8月、京都府宇治市宇治)

悪天候や河川改修後の水流の変化により、休業が続いた宇治川の鵜飼(2019年8月、京都府宇治市宇治)

 京都府宇治市観光協会は2日、夏の風物詩「宇治川の鵜飼」について、今シーズンは休業が53日と開催期間の半数超に上り、記録の残る1987年以降で最多だったと発表した。河川改修に伴う水量増加や、梅雨明けが遅れた影響という。

 今シーズンは7月1日~9月30日の92日間を営業期間とした。営業できたのは7月6~11日、8月7~13日、9月4~11日、9月13~30日の計39日。観覧船の乗船人数は2635人で、営業期間が同じ昨年の6割に落ち込んだ。

 休業日数は、これまでで最多だった1993年の47日(営業期間は74日)を6日上回った。国土交通省による宇治川改修工事で、鵜飼が行われる宇治川の派川「塔の川」の水量が増えて船を出す安全をなかなか確保できなかったり、梅雨明けの遅れや台風が響いたりした。

 国交省淀川河川事務所は9月初旬に石を詰めた袋を沈めて、流速を抑える対策を行った。「来シーズンに向けた対策も地元と意見交換して考えたい」とする。

 市観光協会は「今年は人工ふ化で生まれたウミウのウッティーが産卵し、2世となるひなが誕生する明るいニュースもあった。来シーズンも天候任せの部分があるが、ウッティー2世にも会いに鵜飼を見に来てもらえれば」としている。