市民から譲り受けた古い家具を有効活用して和の雰囲気を高めた栗東観光案内所(滋賀県栗東市手原3丁目)

市民から譲り受けた古い家具を有効活用して和の雰囲気を高めた栗東観光案内所(滋賀県栗東市手原3丁目)

 滋賀県栗東市観光物産協会は、旧街道沿いの風情を感じてもらおうと、JR手原駅(同市手原3丁目)にある栗東観光案内所をリニューアルした。市民の家に眠っていた時代物の家具などを譲り受けて商品陳列棚として活用し、昔の民家のような懐かしい雰囲気を醸し出している。

 同市にはかつて東海道と中山道が通り、重要文化財「旧和中散本舗」など旅人が休憩する「立場」が3カ所あった。その歴史情緒を再現しようと同物産協会が、家庭で使っていない明治~昭和初期の家具の提供を広報誌などで呼び掛けた。すると、60代以上の3人から「祖父母が大切にしていたもので処分するより活用してほしい」と大正期の茶だんすや整理だんす、屏風(びょうぶ)、漆塗りの盆など約50点が寄付された。

 古い家具はろうを塗り直すなどして棚などに再利用し、案内所の内装も一部に木材を用いて和の雰囲気に改めると、以前は無機質だったオフィス風の空間が、黒と茶色を基調とした古民家風に仕上がった。

 棚には、調教馬用ゼッケンの布を用いた鞄や市内の乗馬関連施設の商品などを新たに置き、日本中央競馬会(JRA)栗東トレーニングセンターがある「馬のまち栗東」をPRする馬グッズを充実させた。