京都造形芸術大の名称変更の経緯について説明する尾池学長(京都市左京区・同大学)

京都造形芸術大の名称変更の経緯について説明する尾池学長(京都市左京区・同大学)

 京都造形芸術大(京都市左京区)が来春から「京都芸術大学」に名称変更する方針に対し、京都市立芸術大(西京区)が新名称の使用差し止めを求めて造形芸大の運営法人を提訴している問題で、造形芸大の尾池和夫学長は17日、「市立芸大は訴訟を諦めてほしい」と訴訟取り下げを求めた。造形芸大の将来構想を説明する記者会見の中で、報道陣からの質問に答えた。

 市立芸大については「『市立』という強みがある。140年の歴史を守っていかなければならない」と強調。一方で門川大作市長が「新しい名称を再考されることを望む」などとコメントしたことについて、「市長は市民全体のことを公平に考え、もめ事は仲裁する立場だ。『そっち(造形芸大)がやめろ』という市長は問題がある」と述べた。

 また両大学の対立の「落としどころ」について問われると、「学長や市長と話し合いをしたい」としつつも、「訴訟になっている今は自分から相手方に連絡するのは遠慮している」と、争いが法廷の場に移ったことに複雑な心境を語った。その上で「市立芸大は大人として、後輩(造形芸大)をいじめるなと言いたい」と語った。