仁和寺(京都市右京区)

仁和寺(京都市右京区)

 皇室とゆかりの深い仁和寺(京都市右京区)は改元を記念し、来年の名宝展を例年の春と秋に夏を加えて年3回に増やし、秘仏の国宝・薬師如来坐像(ざぞう)を公開すると17日に発表した。同寺は「原点に返り、和の心を発信したい」としている。

 同寺建立を発願した光孝天皇の1133回忌が金堂で同日営まれ、導師を務めた瀬川大秀門跡が明らかにした。名宝展は年2回、霊宝館で開いている。

 薬師如来坐像は高さ10・7センチと国宝の仏像では最も小さく、仏師の円勢と長円が1103年に完成させた。天蓋(てんがい)や後背を備え、厨子(ずし)に入っている。光孝天皇の顔を模したとされる創建当時の本尊の国宝・阿弥陀三尊は各季で期間中、常設する。

 春季展は「直筆」をテーマに来年3月20日から5月31日まで開き、後嵯峨天皇直筆の国宝の書など約60点を展示する。続く夏季展「祈り」(7月21日~8月30日)で中国・宋の時代に作られた仏画の国宝・孔雀明王、秋季展「至宝」(9月19日~12月6日)では空海が唐から持ち帰った国宝・三十帖(じょう)冊子を披露する。

 瀬川門跡は「高校生以下を無料にして日本の宝、日本の心を次世代に伝承したい」と話している。