ゲノム編集研究所の構想などについて話す長浜バイオ大の蔡学長(左)と山本所長=長浜市役所[LF]

ゲノム編集研究所の構想などについて話す長浜バイオ大の蔡学長(左)と山本所長=長浜市役所[LF]

 長浜バイオ大(滋賀県長浜市田村町)は17日、生物が持つすべての遺伝子(DNA)の情報「ゲノム」の編集を研究する「ゲノム編集研究所」を10月1日、学内に開設すると発表した。同大学によると、ゲノム編集に特化した研究機関は全国的に珍しいという。

 遺伝子配列を編集することで、高い付加価値を持つ動植物の作成、難治性疾患の治療や再生医療、新薬開発が期待されており、バイオ科学の総合大学としてこの分野に注力することにした。

 研究所は、動物と植物の2部門で構成し、山本博章教育担当特任教授が所長を務める。研究員は大学の教員が兼務し、所長を含めて6人が所属。動物部門(3人)は主に両生類、ほ乳類、魚類の研究にあたる。植物部門(2人)は生理学と遺伝学などを担当する。

 当面は遺伝子の働きや機能を解析するなど、ゲノム編集技術を駆使した基礎研究に重点を置く。将来的には再生医療や創薬のほか、食糧生産に役立つ新品種の開発などに応用したいとしている。研究対象の選定に関しては厚生労働省の指針を踏まえ、学内の倫理委員会が厳正に審査するとしている。

 蔡晃植学長は「学内に研究所ができることで学内の各研究分野のシナジー(相乗)効果が期待できる。地元企業からも受託研究が受けやすくなり、さらなる産学連携を進めたい」と話した。(吉田幸太郎)