福知山城の天守閣の前で大橋市長から一日城主の任命状を受け取る生徒ら(福知山市内記)

福知山城の天守閣の前で大橋市長から一日城主の任命状を受け取る生徒ら(福知山市内記)

 福知山城(京都府福知山市内記)の天守閣を貸し切りで使用できる「一日城主」に、オーストラリアの中高生12人が17日、任命された。甲冑(かっちゅう)を身にまとった生徒らは、城内で日本の伝統文化をたしなむなどして、「サムライ」気分を満喫した。

 一日城主は、戦国武将・明智光秀と福知山城の関わりをPRしようと、市が初めて公募。29件の応募の中から、「サムライになりたい」というジーロング中高一貫校(ビクトリア州)の中学3年11人と、高校2年1人を選出した。

 生徒たちは日本文化の研修のため来日中で、この日は午後1時半ごろに城に到着。地元の「丹波福知山手づくり甲冑隊」が生徒たちのために制作したプラスチック製の甲冑を着用した。初めて着る甲冑に窮屈そうな表情を浮かべながらも、「かっこいい」、「パワフルな感じ」と笑顔をこぼしていた。

 本丸広場で執り行われた任命式では、大橋一夫市長が一人一人に任命状を手渡した。高校2年クレア・アダムさん(16)は「一日城主に選んでいただき、市民の皆様に感謝します」と日本語であいさつし、「皆の者、参るぞ!」とこぶしを振り上げた。

 その後、生徒たちは天守閣に上がり福知山の町並みを一望。城内の和室で和菓子や抹茶のもてなしを受けたり、琴の音色に聞き入ったりしていた。中学3年カラム・チッパフィルドさん(15)は「日本の歴史の深さや美しさを感じることができた。この一日を忘れない」と笑顔で話した。