9月入学案を問うアンケート結果を掲載した紙面

9月入学案を問うアンケート結果を掲載した紙面

生徒の休校中の過ごし方を紹介する紙面

生徒の休校中の過ごし方を紹介する紙面

 彦根東高(滋賀県彦根市)の新聞部が、臨時休校中に新型コロナウイルス関連特集の速報新聞を発行している。長引く休校の不安や9月入学案への賛否、1日の過ごし方などインターネットを通じた多様な生徒アンケート結果を掲載。「会えない中で生徒の声を共有したい」としている。

 速報新聞はA4判1ページ。校内行事を毎月伝えてきた本紙を補完するため、2002年に創刊、年間約180号を発行する。休校中も伝統を絶やさず、少しでも生徒同士の様子を伝えようと、休校が始まった3月2日以降、5月18日時点で計18号のコロナ関連特集新聞を出してきた。
 部員が集まれないため、考えた質問項目をそのつど、顧問の藤村知行教諭(55)が教育支援用のインターネットサービスの機能を使って全校生徒に配信し、回答を得ている。
 3月当初に掲載したアンケートで、休校期間をどう感じるかの問いに対し、「長い」が6割を占めた。一方、県内で感染者数が増えてきた4月後半は、同じ質問に対して「長い」は4割に減り、「適当」「短い」が大幅に増え、危機感の高まりがみられたという。
 休校で気になることは「授業進度」が7割を超え、「学園祭がどうなるか」が6割と続き、「入試の心配」も3年生は6割を超えた。9月入学への変更が議論される中、「賛成」は7割近くを占めた。理由として「授業の遅れが回復できる」が多かった。反対は3年生が最も多く、新聞部は「昨年、英語の外部検定を巡る新入試制度に翻弄(ほんろう)されたことが影響しているのかも」と分析した。
 生徒や先生の日常の過ごし方も紹介している。編集長の3年宮下晶さん(17)は「休校中に新しい趣味を始めるなど前向きな声も多く、うれしかった。今後は、医療従事者への応援メッセージを募るなど、コロナ特集を続けたい」としている。
 速報新聞「キマグレ」は同校ホームページで閲覧できる。