京都市全域の混雑度を表示する市観光協会のサイト。AIが5段階で予測を示す

京都市全域の混雑度を表示する市観光協会のサイト。AIが5段階で予測を示す

 京都市は18日、観光地の混雑緩和策として、市全域の混雑度を予測するウェブサイトの運用を開始した。昨年秋に嵐山地域で行った実験で混雑が一定和らぐ効果があり、システムを活用した。10月末にはエリア別の情報提供も始める。

 市観光協会の公式サイト(京都観光Navi)内に「観光快適度チェック」を設けた。企業の協力を得て、過去3年分のスマートフォンの位置情報や天気、曜日などのデータを基に、人工知能(AI)で市内全域の混雑度を5段階で予測する。6カ月先まで、カレンダーで日付別に表示する。

 市全域の平均的な傾向を表すため、予測が当てはまらない地域や施設もあるが、おおまかな傾向を知らせ、京都に来る時期をずらしてもらう狙い。山科区や左京区大原など周辺部の魅力ある地域も紹介し、訪問先の分散化を図る。

 エリア別版では、紅葉期の11月15日~12月22日の予測を表示する。「祇園・清水」、「嵯峨・嵐山」、「伏見」の3エリアの混雑度を時間帯やスポット別に示し、周遊を促す。

 昨年の実験では、名所の「竹林の小径」で、最も混雑する午前10時~正午の訪問客が実験前より約1%減った結果が得られたといい、市観光MICE推進室は「ゆっくりと静かな京都を堪能するため、サイトを活用してほしい」としている。

 このほか、混雑緩和策として、JR西日本が訪日外国人向けに発売しているフリー乗車券「関西エリアパス」に、10月1日発売分から市営地下鉄と京阪電車が対象路線に加わることも決まった。

 今回の施策はいずれも秋の観光シーズンに合わせた緊急対策で、11月には観光と市民生活の調和に向けた中間的な方向性をまとめる予定。