文化パルク城陽に設置したおりにかかったアライグマ(18日、京都府城陽市寺田)

文化パルク城陽に設置したおりにかかったアライグマ(18日、京都府城陽市寺田)

 京都府山城地域で捕獲されるアライグマの数が急増している。外来生物法や鳥獣保護法に基づく捕獲数は、2013年度の186匹から18年度は441匹と5年間で2倍以上に増えた。今月には、多くの市民が利用する城陽市寺田の文化パルク城陽でも1匹が捕まるなど市街地でも見つかっており、城陽市農政課は「ひっかいたりかんだりする恐れがあるので、近づかないで」と注意を呼び掛ける。

 アライグマは北米原産の特定外来生物で、京都府内全域に生息している。ペットとして輸入された個体が野生化したとみられ、農作物の食害が確認されているほか、伝染病を媒介することもあるという。

 府のまとめによると、山城地域の自治体別で18年度に捕獲数が最も多かったのは木津川市の122匹で、京田辺市79匹、精華町45匹、城陽市38匹と続く。

 木津川市では約70基のおりを備え、市民らから申し出があった際には民家の庭などに設置して捕まえている。市農政課によると、市民からはスイカやブドウが食害に遭ったとの報告があるという。

 民家の屋根裏に潜んでいるとの連絡があり、家のそばにおりを設置するとかかることもあり、「農地でも市街地でも捕まる」。同市での捕獲数は17年度に100匹を超えて以降年々増えているが、おりの貸し出し数は大きくは変わっていないといい、「市内の生息数が増えている可能性はある。ただ、どこにいるかまでは分からず、おり設置以外の対策は難しい」(同課)と頭を悩ませる。

 城陽市では、11年度にアライグマの防除実施計画を作成。捕獲数が増えてきた17年度には新たにおりを2基購入し、計5基を備えるようにした。だが、市民からのおり設置の依頼が増える夏場は「1週間から2週間待ちの状態」(農政課)となっており、有料の業者を紹介することもあるという。