京都市は20日、南区東九条南河原町の市有地の売却先に、芸術分野を中心とする多目的スペースとホテルが入る複合施設の建設を提案した不動産会社「八清」(下京区)などでつくる共同事業者を選定したと発表した。

 複合施設は3階建てで、2、3階がホテル。客室13室を予定し、アート作品を展示する。1階は芸術家の創作活動や地域住民ら対象のワークショップに使える多目的スペースなどを設ける。カフェも運営する。

 場所は、6月にオープンした小劇場「THEATRE E9 KYOTO」の北隣で、敷地面積約260平方メートル。老朽化した民家が建っていたが、1989年度に市が防災用地として買収。その後、周辺の民家が減り、今年1月に八清などから有効活用を求める提案もあったため、売却に至ったという。

 市は5~7月に事業者を公募。応募は1事業者のみだった。市は文化・芸術で東九条地区を中心とする京都駅東南部の活性化を目指しており、有識者らでつくる選定委員会では「先行的な事例」との意見もあったという。売却額は約6700万円。9月中にも契約を締結する。