滋賀県甲賀市役所

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 滋賀県甲賀市が、9月定例会に提出した陶芸の森前私有地(信楽町勅旨)の財産取得議案(2億800万円)に関し、一部土地が登記上の地目「山林」ではなく「宅地」で査定されていたことが20日分かった。不動産鑑定士が現況で鑑定評価したためだが、宅地は山林より約1700万円も高額で、市議からは「市は説明責任を果たしていない」との声も出ている。

 市幹部は同日の市議会産業建設委員会で、説明資料に詳細の明示を怠っていたことを認め、「説明が不十分だった。反省する」と述べた。

 私有地は滋賀県信楽窯業技術試験場移転に伴い、市が等価交換用に先行取得する約1万8千平方メートル。不動産鑑定評価書の物件明細によると計11筆からなり、このうち宅地に分類された1筆(1235平方メートル)は登記簿の地目が山林で地役権も設定されている。

 同評価書では、地目の変更理由には触れず、取得する土地全体に大きな段差や保安林など特殊性があるため、地目ごとではなく、土地全体での平均価格を算定し、評価額を決定したと説明している。

 質疑で、市幹部は第三者による審議会や庁内の契約審査委員会の審議に触れ「大規模な土地の評価にたけた専門鑑定士による適正価格で問題はない」「地目変更の登記申請予定はない」と述べたが、市議は「適正価格はもっと安いはず。地目変更は重要で市は説明を尽くすべきだ」と批判した。