住民らに見守られ、川端通を並んで横断するカモたち(19日午前9時48分、京都市左京区)

住民らに見守られ、川端通を並んで横断するカモたち(19日午前9時48分、京都市左京区)

 京都市左京区の要法寺で育ったカモが19日朝、近くの鴨川に引っ越した。今年は親ガモが寺の池にとどまって引率せず、8羽の子だけの「巣立ち」に。身を寄せ合って川端通など約700メートルの道中を歩く姿を、住民や川端署員が見守った。

 要法寺の清涼池では2005年からカモが繁殖しており、引っ越しも恒例行事になっている。今年は4月中旬にふ化した。

 午前8時15分に親子で池から出発したが、2羽の親ガモはなぜか途中で池に引き返して「ステイホーム」。残された子ガモはよちよち歩きで行進を続け、約1時間半かけて鴨川まで着くと、気持ちよさそうに泳ぎ始めた。

 道中では川端署員が交通整理に当たり、家から出てきたマスク姿の近隣住民が「頑張れ」とカモに声援を送った。新型コロナウイルスの影響で休校中という小学6年の女子児童(11)は「1歩ずつ一生懸命に歩く姿がかわいくて、元気をもらった」と笑顔を見せていた。