スズメバチが姿を見せる秋を除き2017年12月から月に2回ほど開放されている「だいらっこの森」(大津市比叡平1丁目・比叡平小)

スズメバチが姿を見せる秋を除き2017年12月から月に2回ほど開放されている「だいらっこの森」(大津市比叡平1丁目・比叡平小)

 大津市の比叡平小の学校林「だいらっこの森」を獣害から守る目的で、地元自治会を中心にした「整備推進チーム」が、2017年から保全整備活動を続けている。同年12月、閉鎖状態だった森を約2年ぶりに復活させ、児童たちからは「キノコや実が落ちている」「ブランコやターザンロープがある」と好評だ。18年12月には地元園児たちが歩けるようにと散歩道を手作りするなど、着々と成果を上げている。

 森は校舎北側の斜面の0・85ヘクタール。保護者も子どものころ遊んだ思い出の詰まった場所だが、マダニを持ったシカが侵入するようになった。16年4月、クマが目撃されたのをきっかけに「児童の安全が保てない」と閉鎖された。

 17年、森の利用再開を目的に、山中比叡平学区自治連合会を中心に、地元の里山倶楽部(くらぶ)と守山の会、同小PTAが「整備推進チーム」を組織した。手始めに森の一部0・5ヘクタールを獣害を防ぐネットで囲みシカ侵入を防ぐことに成功。月2回ほど森の一部の利用を再開することにつなげた。

 その後も雑木の除去や台風による倒木の撤去などを続け、18年12月には、まくら木状の木材48個で斜面に階段を設けた。樹木名を記した札の準備も進めている。

 整備チーム事務局長の最上公彦さん(74)は「地域の連携がとてもよくできている。今後、巣箱を設け、クルミなど実のなる木も増やしていきたい」と学校の応援を続ける。