傷みが激しく、青いビニールシートで覆われた本殿(大津市逢坂1丁目・関蝉丸神社)

傷みが激しく、青いビニールシートで覆われた本殿(大津市逢坂1丁目・関蝉丸神社)

 荒廃が進む関蝉丸神社(大津市逢坂1丁目)の復興を支援しようと、滋賀県長浜市のソプラノ歌手程万紫さんのチャリティーリサイタルが27日午後2時から、大津市打出浜のびわ湖ホールで開かれる。「復興への誘い」と題し、祈りを込めて「アヴェマリア」などを歌う。

 関蝉丸神社は京都と滋賀の境の逢坂山にあり、琵琶の名手とされた蝉丸をまつる。歌舞音曲や芸能の神としてあつく信仰されたが、近年は本殿や幣殿(へいでん)の屋根の一部が抜け落ちるなど老朽化が激しい。地元の氏子や企業でつくる実行委員会が2015年に関蝉丸芸能祭を始め、今春には奉賛会を立ち上げた。

 程さんも過去の出演者の一人で、「伝統のある神社。応援したい」と復興支援を引き受けた。かつて共演したフルートやチェロ、ピアノ奏者ら8人に声をかけ、リサイタルを企画。バッハやシューベルトら作曲家の異なる8曲の「アヴェマリア」に加え、シュトラウス「春の声」などを歌う。

 修復に先駆けて10月下旬から社務所を取り壊す予定だが、参道を京阪電車が横切るために重機を入れることができず、一般的な解体の数倍の費用がかかるという。橋本匡弘宮司は「ありがたい申し出」と感謝する。

 チケット5千円。問い合わせは奉賛会事務局080(5706)2331。