茶畑の前で、受賞に笑顔を見せる菱田さん夫妻(京都府舞鶴市志高)

茶畑の前で、受賞に笑顔を見せる菱田さん夫妻(京都府舞鶴市志高)

 本年度の「全国茶品評会」のかぶせ茶部門で、京都府舞鶴市が、成績優秀な市町村に与えられる産地賞に3年ぶりに選ばれた。個人が受賞する特別賞の上位には、同市のほか、福知山市や綾部市からも入賞し、昨年7月の西日本豪雨で一部が受けた浸水被害などを乗り越え、府北部のかぶせ茶の品質の高さを印象付けた。

 かぶせ茶部門には、7府県から111点が出品された。1等(上位6点)には、舞鶴市から3点、福知山市と綾部市から各1点が選ばれ、府北部が計5点を占めた。

 産地賞は、各市町村の上位出品者3人の合計審査得点で決まる。舞鶴市では、1位に菱田繁政さん(69)、2位に妻の美代子さん(68)、4位に増茂義郎さん(74)=いずれも同市志高、舞鶴茶生産組合岡田下支部=が選ばれ、3人の出品茶の評価が同賞の受賞につながった。

 舞鶴市では、昨年の豪雨で由良川沿いの茶畑の多くが冠水。菱田さん夫妻の茶畑も被害を受けた。流れてきたごみや枯れ草の撤去、茶の木の洗浄などに1カ月以上を要した上、冬も例年以上に霜が降りる時期が長く頭を抱えた。だが、ボランティアに支援してもらったり、こまめに霜よけネットを掛けたりして乗り越えた。繁政さんは「商品になるまでに関わってくれた皆さんのおかげ」と話す。

 同支部長の増茂さんは、「天候不順の中、各農家が作業の手を抜かなかった」と振り返り、「近年の異常気象など課題はあるが、品質の高い茶を提供できるよう、府北部の茶農家で協力し、時代に即した栽培を考えていきたい」と心を新たにする。