薩土密約を記念した石碑の建立を祝う関係者(京都市東山区)

薩土密約を記念した石碑の建立を祝う関係者(京都市東山区)

 戊辰戦争で新政府軍の勝利に寄与した1867年の「薩土密約」を記念した石碑が22日、京都市東山区の祇園地区に建立された。薩摩、土佐両藩の密約締結に向けて奔走した板垣退助の子孫ら関係者約30人が集まり、幕末の動乱の歴史に思いをはせた。

 一般社団法人板垣退助先生顕彰会(大阪市)などが板垣の百周忌や明治維新151年を機に企画した。密約が結ばれた京都市上京区の小松帯刀(たてわき)邸跡にはすでに碑があるため、下準備の密議が行われた料亭があった祇園に碑を建てることにした。

 石碑は高さ約1・2メートルで、「薩土倒幕之密約記念碑」と刻まれている。除幕式が行われ、板垣の子孫のほか、西郷隆盛、中岡慎太郎ゆかりの県人会や顕彰会の会長らが出席した。

 板垣退助先生顕彰会の髙岡功太郎理事長(45)は「板垣は明治以降の自由民権運動のイメージが強いが、幕末に京都で活動したことも多くの人に知ってもらいたい」と話した。