独自の世界観を視覚化した作品が並ぶショーン・タンさんの個展(京都市下京区・美術館「えき」KYOTO)

独自の世界観を視覚化した作品が並ぶショーン・タンさんの個展(京都市下京区・美術館「えき」KYOTO)

 オーストラリアの作家、ショーン・タンさんの個展(京都新聞など主催)が21日、京都市下京区の美術館「えき」KYOTOで始まった。イラストレーターや絵本作家、舞台監督など多彩な分野で活躍するタンさんが創り出す、奇妙なのになぜか懐かしさを呼び起こす世界観を紹介する。

 原画や習作、スケッチなど約130点を並べた。絵本「ロスト・シング」は少年が奇妙な生き物と一緒に「居場所」を探す物語。約9年をかけて映画化され、2011年にアカデミー賞短編アニメーション賞も受けた。会場には原画を展示し、併せて映画「ロスト・シング」を上映している。

 自身も移民2世であるタンさんが移民をテーマに言葉を入れずに描いたグラフィック・ノベル「アライバル」は、原画の鉛筆画を紹介。架空の乗り物や怪物のおかしみと、移民の表情が宿す哀切が入り交じった心象風景を単色で視覚化した。京都会場のために制作された線画「こんにちは京都」も展示する。

 10月14日まで。無休。ギャラリートークは10月5日午後2時から。入館料一般900円。