表の数字の単位は百万円。▲は減

表の数字の単位は百万円。▲は減

 島津製作所が20日発表した2020年3月期連結決算は、純利益が前期比2・3%減の317億円だった。新型コロナウイルスの感染拡大によって主力の計測機器が中国で落ち込み、7年ぶりの減収減益となった。

 売上高は1・5%減の3854億円。計測機器は中国の特需が剥落したことに加え、新型コロナの影響で下期に失速。産業機器も半導体市況の悪化でターボ分子ポンプが振るわなかった。一方、医用機器は新型コロナの感染拡大で肺炎診断に用いる移動式のエックス線診断装置が伸び、航空機器も増収だった。
 売り上げ減と円高も響き、経常利益は6・1%減の426億円。
 21年3月期は、新型コロナの影響が世界で本格化するとみて2年連続の減収減益を予想した。計測機器は中国で需要が戻るものの10%減、医用機器は10~15%減を見込むが、産業機器は第5世代(5G)移動通信システム向け需要が伸びるとみて微増を計画する。
 電話で記者会見した上田輝久社長は「新型コロナウイルスの影響は少なくとも1年は続く。生産に大きな影響はないが、回復しつつある中国向けの計測機器や半導体向けの産業機器以外では需要が見通せない」と述べた。