最終回となった「京都てんとう虫マラソン大会」を楽しむ参加者たち(京都府城陽市富野・府立木津川運動公園)

最終回となった「京都てんとう虫マラソン大会」を楽しむ参加者たち(京都府城陽市富野・府立木津川運動公園)

 障害のある人とない人が共に走る第25回「京都てんとう虫マラソン大会」が22日、京都府城陽市富野の府立木津川運動公園で開かれた。1995年から毎年続けてきたが、「一定の役割を果たした」として四半世紀の歴史に幕を閉じる。最終回には、全国12府県の約350人が秋風の中を走り、大会終了を惜しんだ。

 大会は、ハワイのホノルルマラソンに出場した全盲の弁護士竹下義樹さん(68)が、帰りの機中で「こんな楽しい大会を京都でもやりたい」と口にしたのをきっかけに、京都市左京区の宝が池公園で始まった。当時、視覚障害者も走れる大会はまだほとんどなかったという。

 市民の有志や経済団体、福祉団体などでつくる実行委員会が主催。第2回から視覚障害にとどまらず、幅広い障害のある人が参加できるようにした。

 障害の有無や年齢を超え、さまざまな人たちが同条件で走ることを楽しむ大会は人気を集めてきたが、障害者が出場できる大会が増えたとして、終了を決めた。

 この日は、車いすの人や視覚障害者、知的障害者を含む3~85歳が2・5キロ、5キロ、10キロの3種目に分かれ、園内を巡った。力いっぱい駆ける小学生や、つえをついて歩を進める高齢者、ロープを握り合って走る視覚障害者と伴走者らが、声援を受けながら、それぞれのペースでゴールを目指した。

 車いすで懸命に進んだ男性(71)は「気持ち良かった。これまで数回参加したのに、終了は残念」と惜しんだ。会社員の男性(60)と幼い頃から参加してきた次男は、視覚障害者が走る姿に触れ、障害者施設で働くようになった。男性は「いろんな人が一緒に走るこんなにいい大会はない。ぜひ再開してほしい」と願った。