吉田義男さん(2018年7月30日、西宮市・甲子園球場前)

吉田義男さん(2018年7月30日、西宮市・甲子園球場前)

 夏の全国高校野球選手権と京都、滋賀を含む地方大会の中止が決まり、元阪神監督で山城高時代に甲子園に出場した吉田義男さん(86)が21日までに、京都新聞社の取材に応じた。「野球人にとっては夢を果たす大舞台で、非常に残念」と球児を思いやり、「こういった情勢の中でやむを得ない。命あっての野球。一日も早く収束して、来年に備えてほしい」と語った。

 吉田さんは旧制・京都二商から山城高に進み、同高2年だった1950年夏に甲子園の土を踏んだ。恩師だった故・後栄治さんの薫陶を受け、後にプロでも武器となる華麗な守備の基礎を学んだ。「甲子園に出るため、少しの努力を毎日続けた。高校時代に教わったことが人生の教訓になっている」と振り返り、「高校生には酷だが、思い出を青春の苦い経験として次のステップに生かしてほしい」と呼び掛けた。
 今年の球児は春の選抜大会に続いて集大成の舞台である夏の大会も奪われ、「チャンスがあるなら、ぜひ地方で試合を開催して盛り上げ、次につなげてほしい。野球への愛情を示せる場を」と、各都道府県高野連で検討する代替大会の開催を希望した。