イラストも交えて心のケアに役立つ情報がまとめられたパンフレット

イラストも交えて心のケアに役立つ情報がまとめられたパンフレット

医師の北岡さん

医師の北岡さん

 新型コロナウイルスが流行する中でも、医療機関やスーパーなどで不安を抱えながら働き続ける人たちの心のケアを目指し、京都府立医科大の北岡力医師(精神機能病態学)らが、ストレス対策や相談窓口をまとめたパンフレットを作成した。ホームページ(HP)から無料でダウンロードが可能で、これまでに千人以上に読まれるなど関心を集めている。

 北岡医師は当初、コロナ感染で同大学付属病院に入院した患者向けに、同僚医師と一緒にイラスト付きのパンフレットを作った。個人のフェイスブックで紹介すると、他院の医師からも「うちの病院でスタッフ向けに配りたい」という声が届いた。そこで、感染の不安を抱えながら働く人を念頭に、カラー10ページの「新型コロナウイルス感染症の不安を抱えながら働いているあなたへ」にまとめ直し、5月12日から大学のHP上で配布を始めた。
 パンフレットでは、感染への不安から起こる気持ちや身体の変化が「多くの方に起こりうる、正常な反応」として「自分を十分にいたわる」ことを呼び掛けている。上手にストレスと付き合うヒントとして、「人と話してみましょう」「(趣味活動など)別のことに集中する時間を作りましょう」など6項目を勧めている。呼吸を整えたり、身体の力を緩めるリラックス方法もイラストを交えて紹介した。
 反対に、避けるべき行動として「最悪の事態を考え続ける」「ニュースを読み続ける」「感情を抑え込む」を挙げている。周囲の人と話して感情を共有したり、信頼できる情報だけを取り入れることなどを推奨している。
 悩みのある人には精神科や心療内科への受診を「自粛」しないように呼び掛け、府や京都市が開設する心の健康相談窓口の電話番号なども記載している。
 北岡医師は「個人でもできるケアをわかりやすく伝えようと気を付けた。必要な時に専門家への相談はためらわないでほしい」と話している。ダウンロードは府立医大精神機能病態学のHPから。