アクセルとブレーキの踏み間違い事故を防ごうと、京都府京丹後市は10月から、75歳以上の高齢者が急発進を抑制する安全装置を取り付ける費用の一部を助成する。都市部と比べて公共交通が不十分で、免許の返納に踏み切れない高齢者のために安全対策に乗り出す。

 同市で運転免許を持つ75歳以上の高齢者は4295人(7月末時点)で全体の11・4%を占め、府内の6・6%よりも高い。市は鉄道やバスの定期券などが付与される免許の返納事業を実施し、今年も8月末で前年同期比19人増の73人が返納した。

 一方、市域が広く農作業や生活維持のために返納をためらう高齢者も多い。市内のカー用品店によると、事故が全国的に報道された今春以降問い合わせが急増し、昨年はなかった取り付けが今年は既に10台ほどという。そうした需要を受け、市は返納事業と並行して安全装置の取り付け費用の助成制度を設けた。府内では井手町に続いて2例目という。

 対象は来年9月末で75歳以上の市民。今年10月から同時期までに市内の事業者で装置を購入し取り付けた人に3万円(半額まで)を補助する。受け付けは支払い半年以内で、2021年度末まで。本年度は30件分を計上した。

 市は「高齢者の移動手段の確保と生活意欲の維持を図りながら、より安全に運転を続けられるよう支援したい」としている。市民課0772(69)0210。