全国的な人気を集める京都府南丹市美山町のサイクルイベント。京都府は府内各地でのイベント開催支援や誘致などを検討する

全国的な人気を集める京都府南丹市美山町のサイクルイベント。京都府は府内各地でのイベント開催支援や誘致などを検討する

 京都府は、サイクリングルートや標識、専用道の整備など、自転車活用の促進に向けた総合計画の検討を始めた。本年度中に、今後4年間の推進計画を策定する。府全体でサイクリングイベントの開催支援や誘致、安全な走行環境の整備を進め、地域の活性化や府民の健康増進につなげる。

 国が2017年に施行した自転車活用推進法を受け、有識者でつくる「自転車活用推進協議会」をこのほど設置した。これまで道路計画や観光、スポーツなど部門別に策定していた自転車関連の施策を整理し、23年度までを期間とする総合計画にまとめる。

 具体的には、府全域で自転車活用や交通環境の整備、安全教育を進める。観光面では、新たに丹後半島一帯や、亀岡市の京都スタジアム周辺を巡るサイクリングコースを設定。訪日外国人に対応する多言語の交通標識や、道の駅のサイクル拠点化なども検討する。

 また、府道に「自転車通行帯」を規定する条例改正を行い、自転車が安全に通行できる専用道や通行帯の整備を進める。子どもや高齢者、外国人を対象にした交通ルール教室の開催や、義務化された自転車保険の加入促進にも取り組み、交通安全意識の向上を図る。

 自転車の利活用については、京都市が総合計画を策定して環境整備に取り組み、中丹や丹後地域では市町村や民間によるサイクリングイベントが全国的な人気を集めている。府道路管理課は「民間や市町村と連携し、既存の取り組みに影響を与えない形で計画を策定したい」としている。10月に中間案のパブリックコメントを実施し、11月に最終案をまとめる予定。