滋賀県が立ち退きを求めて提訴した県教育会館(大津市梅林1丁目)

滋賀県が立ち退きを求めて提訴した県教育会館(大津市梅林1丁目)

 滋賀県教育会館(大津市梅林1丁目)を退去せずに敷地の県有地を不法占有しているとして、県が会館を所有・運営する法人に立ち退きを求めた訴訟の初弁論が15日、大津地裁(西岡繁靖裁判長)であった。会館側は請求棄却を求め、争う姿勢を示した。

 訴状によると、会館の土地について、県側は庁舎や学校など公的な使用を目的とする「行政財産」に当たると主張。使用許可期限が過ぎた2017年10月以降は不法占有だとして、更地に戻した上での退去と使用料(年933万円)の支払いを求めている。

 会館側は、立ち退きによる損失補償が受けられる「普通財産」と反論。県との賃貸借契約に基づく借地権が発生しているため、不法ではないと主張した。

 裁判後、会見した一般財団法人・県教育会館の代理人は、県がかつて会館の土地を普通財産に分類していたと指摘。行政財産への変更に必要な公文書が見つかっていないことを明らかにし、「県の過去の財産管理が適切だったのかが問われる」と述べた。

 県は会館敷地を含む一帯に医療福祉拠点の整備を計画し、会館側に退去を要請。会館側は大津簡裁に調停を申し立てたが、昨年9月に不調に終わった。