情報提供を呼び掛ける冊子を通行人に配る母淳子さん(15日午後7時、京都市左京区・叡山電鉄出町柳駅)

情報提供を呼び掛ける冊子を通行人に配る母淳子さん(15日午後7時、京都市左京区・叡山電鉄出町柳駅)

 京都市左京区岩倉で2007年1月に京都精華大マンガ学部1年の千葉大作さん=当時(20)=が殺害された事件は15日、未解決のまま12年を迎えた。千葉さんの母淳子さん(59)=仙台市=ら遺族は、現場で営まれた法要に参列後、叡山電鉄出町柳駅(左京区)で情報提供を呼び掛けた。

 法要には、遺族のほか、地元住民や大学関係者ら約20人が参列。妹の藍さん(30)は「時間が経過するにつれて事件を知らない人が増えた。風化しないように願っている」と話した。

 その後、遺族らは出町柳駅を訪れ、京都府警の捜査員とともに、事件概要を伝える漫画冊子を通行人に配った。淳子さんは「大作に生きていてほしかったと願うばかり。犯人が自分の犯した罪としっかり向き合い、心から悔やんで自首することを願ってやみません」と話した。

 府警捜査本部(下鴨署)によると、これまでに延べ約5万6千人の捜査員を投入し、約1100件の情報が寄せられている。事件解決につながる通報には、最高300万円を提供する制度が適用されている。捜査本部(0120)230663。