すっきり目覚めるには。研究のイメージ

すっきり目覚めるには。研究のイメージ

 眠りからすっきり目覚めるには、アラーム音より名前や愛称などで呼ばれる方がいいことを、滋賀大教育学部(大津市)の大平雅子准教授(予防医学)や学生らのチームが突き止めた。小学生を対象にした実験で名前などを呼び掛けると、電子アラーム音より平均10分の1の時間で目覚めた。起床直後の注意力も高かったという。

 滋賀県内の小学5~6年の男女13人が実験に協力した。比較したのは、母と他人の女性が児童の名前や愛称を呼び掛けた音声(録音)と、電子アラーム音の計3種類の音。リクライニングチェアで寝た児童にそれぞれの音を聞かせ、深い睡眠状態から覚醒するまでの時間を脳波で計測した。

 目覚めるまでにかかった時間は、人の声が平均29秒で、電子アラーム音は平均310秒。母と他人の女性の声に有意な差はなかった。起床直後に図形をなぞるテストをすると、人の声で起きた時は電子アラーム音と比べて誤りが半減、注意力が高い傾向が認められた。目覚めまでの時間が短いほど、本人は目覚めが良かったと自覚する傾向もあった。

 研究チームは実験前、なじみのある母の声の方が効果はあると考えていたという。大平准教授は「名前や愛称といった本人に意味のある言葉が影響しているのではないか」と推測、今後は男性の声との比較実験などを進めるという。