鴨川でジョギングなどをする市民ら。マスクをする姿も見られた(22日午前8時15分、京都市北区・出雲路橋西詰より南を望む)

鴨川でジョギングなどをする市民ら。マスクをする姿も見られた(22日午前8時15分、京都市北区・出雲路橋西詰より南を望む)

 政府の緊急事態宣言が全国で解除される見通しとなったことに先立ち、すでに解除された京都や滋賀など近畿圏では、新型コロナウイルスと向き合いながら生活する日常が始まった。「マスク着用」「人との間隔はできるだけ2メートル」…。政府は「新しい生活様式」を呼び掛ける。京滋の市民に聞いてみた。あなたが心掛ける新しい生活様式は?

■外出控え、人と距離置く

 京都府宇治市の平等院近くを散歩していた無職男性(67)=宇治市=は「人が少ない午前8時ごろと午後5時ごろに宇治川沿いを散歩し買い物をする以外は外出を控えている」と話す。散歩中もマスクを着け、すれ違う人とは距離をとって歩くよう注意し、当分はこの生活を続ける。買い物の回数を減らすことには「1人暮らしで総菜店で買ったおかずを食べている。翌日の分の買い置きは難しい」と悩んでいる。

■マスクこれからも

 京都府綾部市の交流施設「山家ふれあいの駅」で作業を手伝っていた農業の男性(70)=綾部市=は「やはりマスクと手洗い。風邪の時以外にマスクはしなかったし、農作業の後も手洗いに気を付けることはなかった」と話す。高齢で持病もあり「かかっても、うつしてもいけない」と意識するようになった。22日から施設内の農産品直売所が再開。客には手の消毒を呼び掛け「地域でもみんなマスクをしている。これが普通になるのかも」と話した。

■事業所で消毒徹底

 大阪市内の障害者就労支援事業所で理事を務める女性(68)=京都市中京区=は「換気や消毒、マスクなどの対策をしながら開所を続けていく」と強調する。一方で「発達障害の特性でマスクを着けるのが難しい人もいる。事業所はちょうど1年前に立ち上げ、当初の利益が少なかったので(前年同月比で売上50%以上減少が対象の)持続化給付金の対象にならない。感染に気を使う今の状況で、積極的に新規利用者を増やすことも難しい」と今後の運営に頭を悩ませる。

■買い物は1人で回数減らす

 京都府亀岡市の朝市で買い物を終えた主婦(66)=亀岡市=は「買い物は午後のすいた時間にと言われても、遅く行けば売り切れてしまう。その代わり回数を3日に1回に減らしている」と話す。大阪府内の孫とは正月以来会えていないが「自宅前に大阪ナンバーの車が止まっていると気が引けて『おいで』とは言えない。宣言が解除されても感染がゼロになったわけではなく、しばらく会えない生活が続く」と寂しがった。

 教科書を買うため友人と近所の中古書店を訪れた京都大3年の男性(21)=京都市中京区=は「オンライン授業になり、対面の授業がいつ始まるかは分からない。マスクを着ける、買い物はなるべく一度に済ませて頻度を減らすことはしばらく続けると思う」と話した。

 小学2年の長女と琵琶湖岸を散歩していた主婦(40)=大津市=は緊急事態宣言解除後も、買い物は1人で週に1度、まとめて済ます習慣を続けている。「小まめに買い物に行くと余計に物を買ってしまうので、今の方法は経済的にも良い」とメリットを語る。長女と共に外出時はマスクを着用しているが「夏場は子どもが熱中症になる危険があるかもしれない。これまでは『家に居ればいい』と分かりやすかったが、今後どう対策すればいいか迷う」とこぼした。