修復が終わり、講堂に戻ったピアノの音色に聴き入る鴨沂高OBら(京都市上京区・同高)

修復が終わり、講堂に戻ったピアノの音色に聴き入る鴨沂高OBら(京都市上京区・同高)

 京都市上京区の鴨沂高で1936(昭和11)年に購入された米国スタインウェイ社製のグランドピアノの修復が終わり、26日に講堂に再設置された。寄付を募って復活させたOBらは「伝統のシンボルとして引き継いでほしい」と喜んだ。

 ピアノはセミコンサート用で、前身の京都府立京都第一高等女学校時代に、当時としては高額の5376円で購入した。以前から同社製の別のピアノがあったが、新校舎建設に伴い買い換えられた可能性があるという。

 演奏会や行事などに使われていたが、戦後間もなく使われなくなり、講堂近くに長年壊れた状態で置いてあったという。しかし、昨秋完成した新校舎建設を機に修復の機運が高まり、同窓会とPTA、同高で昨年から寄付を募集。約600万円掛けて約1年がかりで業者が修復した。

 この日は弦の交換や再塗装などで再生したピアノが搬入された。この時代の同社のピアノは品質が高いといい、生徒の弾く深い音色に関係者が聴き入った。同窓会の川井秀一会長は「式典などで使ってもらい、音色とともに築いた思い出や歴史を未来に引き継いでほしい」と話した。

 11月2日午後2時から、記念コンサートを講堂で催す。無料。