移転することになった京都銀行美山支店(南丹市美山町静原)

移転することになった京都銀行美山支店(南丹市美山町静原)

 京都銀行が、京都府南丹市美山町静原の美山支店を同市園部町美園町の園部支店内へ移転すると発表したことを受けて、利用する住民の間で戸惑いが広がっている。美山町唯一の地銀支店だけに、「不便になる」「切り捨てられた気がする」などの声が出ている。

 移転日は11月25日で、美山支店は22日まで営業する。24日から美山支店敷地に現金自動預払機(ATM)1台を設置する。京都銀は「人口減少や金利動態など厳しい環境にある」ことを理由に理解を求めるが、地元の大半の利用者にとっては寝耳に水の話だ。

 企業の経営判断と一定の理解を示す人がいるものの、現在地から園部支店までは約30キロ離れており、「遠すぎて気軽に相談に行けない」(70代女性)、「振り込みとか窓口で教えてもらってやっていたのができなくなる」(80代男性)と困惑の声が年配者に多い。

 50代の団体役員は「キャッシュレス時代かもしれないが、過疎地だからといって切り捨てていいのか。地域の金融機関としての自覚はあるのか」と支店移転の判断を疑問視する。

 美山まちづくり委員会の大野光博委員長は「長年、地域に密着して来た銀行だけに大変残念。残る金融機関に住民の暮らしがスムーズにいくような情報提供や取り組みを働きかけたい」としながらも戸惑いは隠せない。

 美山町内の金融機関は現在、京都銀のほかに5郵便局とJA京都美山支店がある。