琵琶湖をイメージした着物を着て「びわこ音頭」を披露する愛好家ら(昨年5月)=乗松慎二さん提供

琵琶湖をイメージした着物を着て「びわこ音頭」を披露する愛好家ら(昨年5月)=乗松慎二さん提供

 びわこ国体(1981年)を盛り上げるために作られた民踊「びわこ音頭」を、5年後の滋賀国体(国民スポーツ大会)を機に広めようと、大津市の市民団体が普及に力を入れている。今までほとんど披露されず、県民に知られていないのが実情で、関係者は「江州音頭に次ぐ、古里の民踊として定着させたい」としている。

 音頭は、比良・鈴鹿両山系が花に覆われる春や、湖畔の野原に稲穂が実る秋など、湖国の四季を歌う。山から吹き付ける風や、琵琶湖での投網漁や打ち寄せる波をイメージして振り付けている。

 県などによる81年国体の実行委員会が制作した。だが、大津市民踊団体連合会の佐野明子副会長(78)によると、同国体では一度も披露されなかった。理由は不明という。そのためか、以降もほとんど踊られる機会はなく、同会は「知る人が年々減り、このままでは忘れ去られてしまう」と危機感を募らせていた。

 昨年、同会の50周年を機に「2024年国体に向けて多くの人に知ってもらえれば、県のPRにもなる」と、若手の民謡歌手2人を起用し、曲を取り直してCDを発売。披露する際に着用しようと、81年国体で江州音頭を踊った時に着た着物を当時の関係者から譲り受けた。

 同会は祭りやイベントで踊って普及を図る意向だ。佐野さんは「とても明るい歌。振り付けも簡単で、誰でもマスターできる。祭りなどで踊ってほしい」と呼び掛ける。同会は踊りを披露できるイベントを探している。