【資料写真】大津地裁

【資料写真】大津地裁

 知人らと共謀して高齢者4人から現金1700万円をだまし取ったとして、詐欺罪に問われた大学生の男性(22)の判決が27日、大津地裁であり、大西直樹裁判官は無罪を言い渡した。

 公判で検察側は、共犯者とされる知人2人が「男性から見張り役の仕事を紹介された」「男性から報酬をもらった」などと証言したことを基に、男性が犯行に関わっていたと指摘。弁護側は、知人らの証言はいずれも虚偽だとして、無罪を主張していた。

 判決理由で大西裁判官は、知人のうち1人の供述に矛盾があり、詐欺集団の上位者としての責任を問われることを免れるために虚偽の供述をした可能性があると指摘。もう1人の供述も捜査機関からこの知人の供述内容を知らされて合わせた可能性があり、信用できないなどとした。

 男性は、2017年11月、共謀し、被害者の親族になりすまして「至急現金が必要」などと電話をかけ、大阪府内の当時76~82歳の男女4人から計1700万円をだまし取ったとして、起訴された。

 大津地検の高橋和人次席検事は「判決内容を精査し、上級庁と協議の上、適切に対応したい」とコメントした。