岩手県三陸産のサンマが炭火焼きされ香ばしい香りに包まれる会場(京都市左京区・叡電鞍馬駅前)

岩手県三陸産のサンマが炭火焼きされ香ばしい香りに包まれる会場(京都市左京区・叡電鞍馬駅前)

 東日本大震災の被害を乗り越え、今春に全線開通した岩手県の三陸鉄道(三鉄)リアス線の開通を祝い、三陸特産のサンマを味わう催しが28日、三鉄と交流を続ける叡山電鉄鞍馬駅(京都市左京区)で開かれた。訪れた人は、鉄路の縁がつなぐ被災地に思いをはせながら旬の味覚を楽しんだ。

 両鉄道会社は、鞍馬と岩手県が源義経ゆかりの地であることから震災前から交流がある。震災後、叡電は義援金を届けたほか、夏には岩手特産の南部風鈴を駅などにつるす。

 三鉄は今年3月、震災で不通になっていたJR線の一部区間が移管された全163キロを結ぶリアス線が開通。全線開通を祝い、叡電でも青、白、赤の「三鉄カラー」を施した特別車両の運行を始めた。

 この日は、同線の路線全長にちなみ岩手から直送された163匹のサンマが用意された。

 鞍馬駅前の広場は、サンマの香ばしい香りにつつまれ、降車客が次々に足を止めていた。岩手の地酒や南部せんべいなどの特産品の販売をはじめ、三鉄カラーの車両展示もあり、終日多くの人でにぎわった。

 三陸鉄道旅客営業部の冨手淳副部長は「岩手への継続的な支援は本当にありがたい。これからも両社の交流を深めていきたい」と話した。