新緑の中で早苗が伸びる樒原の棚田(22日、京都市右京区)=小型無人機から

新緑の中で早苗が伸びる樒原の棚田(22日、京都市右京区)=小型無人機から

 田植えシーズンが一段落し、京都市右京区宕陰(とういん)地区の棚田では、青々とした早苗がすくすくと育っている。ドローンを飛ばしてみると、新緑に縁取られた田んぼの水面に、雲の白が反射し、初夏の里山を涼しげに彩っていた。

 樒原(しきみがはら)と越畑の2集落からなる同地区で、800枚以上が連なる。樒原の棚田は、扇状に広がる様子が武士の鎧(よろい)のようにも見えることから「鎧田」とも呼ばれている。
 標高400メートルほどの山あいにあるため、早苗をゆらす風は爽やかで心地よい。耳を澄ますと、小鳥のさえずりやカエルの鳴き声も聞こえてくる。都会の喧噪(けんそう)を忘れさせてくれる、日本の原風景を思わせる光景が広がっていた。