日本-アイルランド アイルランドの攻撃をタックルで食い止める日本(29日、静岡スタジアム)

日本-アイルランド アイルランドの攻撃をタックルで食い止める日本(29日、静岡スタジアム)

日本-アイルランド アイルランドの攻撃をタックルで食い止める日本(29日、静岡スタジアム)

日本-アイルランド アイルランドの攻撃をタックルで食い止める日本(29日、静岡スタジアム)

 で自国開催のW杯で歴史的勝利を挙げた日本。多彩で強力なアイルランドの攻撃をわずか2トライに抑え、後半は無失点と完全に封じた。「緑の壁」と評された相手を上回る日本の堅固な防御が勝利を支えた。成功率93%を記録した圧巻のタックル精度で、強敵撃破を果たした。

 日本は防御ラインを「面」として整え、素早く間合いを詰めて相手が判断する時間とスペースを奪う組織的防御を磨いてきた。2人がかりで上下に入って大きな相手を止める「ダブルタックル」も代名詞となりつつある。それらを成功させる前提となるのが、個々のタックル技術だ。

 アイルランド戦ではリーチ主将(東芝)やロックのムーア(サニックス)らが何度も好タックルでピンチを防いだ。タックル数は171に上り、ミスは13にとどめた。19のミスがあったロシアとの開幕戦(成功率は87%)と比べ、相手のレベルが上がっても数値は大きく改善した。

 防御を担当するハンセンコーチは以前から「チームとして組織的な防御はあるが、タックル技術は個人のことになる。責任を果たしてもらいたい」と選手それぞれに向上を求めてきた。フッカー坂手(パナソニック、京都成章高-帝京大出)は「足を前に出して踏み込んで強い衝撃を与えることが大切。(感覚は)人によって差があると思うが、相手より一歩前に出ることは意識している」と話す。

 そして組織、個人のタックル技術を支えているのがフィジカル面の充実だ。体力面で厳しくなる後半も足が止まらず、高い精度のタックルを最後まで放ち続けてアイルランドの猛反撃を食い止めた。「桜の壁」が世界強豪を打ち破る大金星を引き寄せた。