見つかった彦根東高校歌の楽譜コピー。古関さんの直筆サインや歌い方の指示が書かれている

見つかった彦根東高校歌の楽譜コピー。古関さんの直筆サインや歌い方の指示が書かれている

 滋賀県彦根市の彦根東高で、NHK連続テレビ小説「エール」の主人公のモデル、古関裕而さん(1909~89年)作曲による同高校歌の楽譜コピーが見つかった。古関さんの直筆とみられるサインや歌い方の指示が書かれている。

 彦根東高の史料整理をしている同高元教師寺村銀一郎さん(70)が「エール」放映を機に楽譜の存在を思い出し、史料館で探して見つけた。
 校歌の楽譜と歌詞が書かれたコピーは3枚で、A4判よりやや大きく、封筒に入っていた。「原本」の文字と「明朗に」と歌い方を指示する記述があった。古関さんのサインが漢字とローマ字で記されており、84年に同高に贈られた色紙と比べると同じ筆跡だった。
 過去の校内新聞などによると、校歌は52年に作られた。同高の講師だった吉田精一さんが作詞し、古関さんに作曲を依頼したという。
 吉田さんは同高の前身・彦根中から東京帝大農学部に進み、東京農大の教授に就任。在任時に古関さんと共同で同大のカレッジソングなど数曲を手掛けた。退職後に彦根東高の講師となり、新しい校歌を作ろうという機運が生まれたため、旧知の古関さんに協力を求めたとみられる。
 楽譜自体は見つかっていない。コピーした経緯は不明だが、校歌ができて間もない時期に刷り、生徒に配って練習に使ったのではとみている。青山吉伸校長(58)は「校歌は新たな時代の始まりを感じさせる軽快な曲調。素晴らしさを改めて感じる機会にしたい」と話す。