緊急事態宣言が解除されて初の週末を迎え、人出が戻りつつある三年坂付近(23日午後1時29分、京都市東山区)

緊急事態宣言が解除されて初の週末を迎え、人出が戻りつつある三年坂付近(23日午後1時29分、京都市東山区)

 新型コロナウイルス特措法に基づく緊急事態宣言が解除され、初の週末を迎えた京都府内では23日、観光地の人出が増え始め、再開する店も相次いだ。ただ「まだ全盛期の1~2割程度」(商店関係者)との声も漏れ、府県境を超える不要不急の移動自粛が続く中、にぎわいを取り戻すには時間がかかりそうだ。

 京都市の嵐山・渡月橋周辺は晴天に恵まれ、午前中から、桂川沿いを散策する市民や観光客の姿が多くみられた。妻と2人で訪れた会社員男性(53)=亀岡市=は、緑が広がる公園のベンチに座り、弁当に舌鼓を打った。「久しぶりに余暇を満喫している。とっても気持ちいい」と笑顔を見せ、「感染拡大の第2波が来るかもしれず、気は緩められない。人との距離を空けて歩くなど、観光客に変化を感じる」と話した。

 土産物店で働く従業員男性(50)は「大型連休が明けても通りはガラガラだった。人が歩いているだけで本当にうれしい」と声を弾ませたが、2週間ぶりに営業を再開した飲食店の従業員女性(51)は「多くのお客さんが来ると思ったけど、ほとんど来ない」と嘆息し、「店の経営がどうなるか、不安は消えない」とつぶやいた。

 清水寺(東山区)周辺も、宣言期間より人出は増えたものの、かつてのにぎわいにはほど遠い。三年坂沿いの土産物店はこの日から営業を再開したが、客の入りは少なく、「来週の平日は休業するかもしれない」と男性店主。府や京都市が、府外からの観光自粛を求めていることに対し、神戸市から訪れた会社員男性(45)は「京都は観光あっての都市。このままでは経済が持たないのでは」と心配する。