京セラは16日、人工関節などを開発する米医療機器ベンチャー、レノヴィス・サージカル・テクノロジーズ(カリフォルニア州)の主要事業を3月に取得することで同社と合意したと発表した。人工関節の加工技術を取り込み、米国の医療機器市場の本格的な開拓に乗り出す。

 株式は取得せず、米国事業を統括する京セラインターナショナルが新設する子会社に、特許や人材など必要な資産を移す。取得額は約100億円。

 レノヴィス社は2009年設立で、従業員は約40人。金属用3Dプリンターの加工技術に優れ、人工関節など整形インプラントを人体組織に結合させるノウハウに強みがある。

 京セラはセラミックスやチタンを用いた人工関節事業を国内で長年続け、17年には米薬事当局から人工股関節の販売承認を得た。レノヴィス社の技術や営業基盤を足掛かりに販路を広げ、現在は日米で約200億円の売上高を2024年3月期に2倍の400億円に拡大させる方針。