旧丹生ダム予定地

旧丹生ダム予定地

 建設中止となった旧丹生(にう)ダム予定地(滋賀県長浜市)の買収用地の在り方について、滋賀県は10月上旬の県議会一般質問で、県による用地取得の可能性を年度内に判断する方針を明らかにした。用地を所有する事業主体の独立行政法人水資源機構(さいたま市)は売却を検討しており、地元は森林保全の観点から公的機関が引き継ぐよう求めている。


 機構はダムや周辺道路の整備のために一帯の土地約350ヘクタールを買収したが、国のダム建設中止に伴って事業目的を失い、売却などによる処分を迫られている。県は地元住民らの要望を受け、用地を取得するかどうかを検討している。
 川浦雅彦土木交通部長は、柴田清行県議(自民党県議団)の質問に対し「地元の要望に応える方向で処分することは、全国的にも前例がなく難しい課題。本年度の早い時期に県の考え方を示し、地元や関係機関と議論したい」と述べた。
 水没予定地を通る県道の付け替え道路も工事が中止されたままになっている。地元では工事の継続を望む声が出ているが、川浦部長は「県道の機能を有しておらず、保有・管理することは難しい」と難色を示した。
 県は水没予定だったため通行止めとなった県道について2026年度までの使用再開を目指しており、機構と連携し修復作業を急いでいる。