滋賀県教育委員会の青木洋教育長は16日の定例会見で、比較的軽度の知的障害がある生徒の通う高等養護学校を、北大津高(大津市仰木の里1丁目)に併設する方針を明らかにした。湖西地域に高等養護学校がなく、通学が大きな負担となっている。2021年度の開校を目指す。

 県内の高等養護学校は、長浜市と甲賀市、愛荘町にある。湖西地域に住む生徒は長浜や甲賀に長時間をかけて通学している。青木教育長は「障害のある子どもたちも、最終的には社会に参画することが大事。それに向けた場所を確保したい」と述べた。

 新設校の名称は未定で、1クラス8人を各学年に2クラスずつ設置する想定。北大津高で使われていない教室を再利用し、新たな校舎は建設しない。県教委は、現校舎改修設計費として約1千万円を2019年度一般会計当初予算案に盛り込む。

 県教委特別支援教育課によると、市町立小中学校の特別支援学級に通う知的障害のある児童生徒は、09年度の1335人から18年度は2186人に増加。高等養護学校への進学希望者も、ここ数年は定員を上回ることが多かった。過去には通学時間を理由に進学を断念する生徒もおり、同課は「利便性の向上だけでなく、自立を目指す進学希望者をできるだけ多く受け入れたい」としている。